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高森明勅
2021.3.6 06:00皇室

東日本大震災の被災地へ

間もなく東日本大震災から10年。
天皇陛下には、お誕生日に際しての記者会見で
以下のようにおっしゃられた。

「私も雅子も、今後とも被災地の方々の言葉に耳を傾け、
被災された方々の力に少しでもなれるよう、
被災地に永く心を寄せていきたいと思っています。
そしてまた、機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を
訪れてみたいと願っています」と。

これは、震災直後(平成23年3月16日)の上皇陛下のビデオメッセージの
おことばに、10年間の歳月を隔てて、しっかりと呼応されたものだろう。

「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも
多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。
被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を
大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが
各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの
地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」と。

誰よりも天皇陛下ご自身が、このおことばを深く、
御心に刻みつけておられる。有難い。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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